CDプレス匠へご来店誠にありがとうございます。
年末に入り、弊社へも沢山のお問合せのお電話やメールを頂いております。
最近最も多い質問についてブログでご紹介致します。
【質問の内容】
CDの盤面にシルク印刷で画像を使うことできますか?
【回答】
フルカラーの画像をそのままシルク印刷はできません。
しかし、画像を編集すればシルク印刷は可能です。
編集って難しいのかな。。??って思っちゃいますよね!?
実は簡単に画像を使用したシルク印刷用データに変換ができます!
Photoshopを使用すれば簡単に編集する事ができます。
これを覚えれば、レーベル印刷は勿論、紙ジャケットや、デジパックなどケースへの特殊印刷、Tシャツプリントなどグッズのデザインでも使えるスキルアップできます!
それでは、詳しく説明していきます。
まずはおさらいです。
盤面(レーベル印刷)の種類について
弊社で行える盤面の印刷方法はオフセット印刷とシルク印刷があります。
オフセット印刷とは??
盤面(透明のポリカーボネートに音源データを入れ込んだ銀色のアルミフィルムが貼られたもの)に下地となる白色のインキを敷き、その上にCMYKのシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4つのインキを乗せ印刷を行います。写真やグラデーションのあるデザインに適しています。
シルク印刷とは??
色数だけの特色インキにて印刷します。
色の選択は、DIC か PANTONE solid coated の中からお選び頂けます。
カラー設定が100%の塗りつぶし なので、インキの盛りが良く綺麗に表現されます。
白色を含む4色までが基本プランとなりますが色数を増やすことも可能です。インキには透過しないものと透過するもの、メタルや蛍光色などがあり幅広くデザインに対応できます。
※オフセット印刷の色指定と異なり、シルク印刷では50%等の網掛けは出来ません。全て100%塗りつぶし印刷となります。
通常の印刷では、画像を用いる際はオフセット印刷を選びます。カラー画像がCMYKの4色に色分解できるからです。
シルク印刷の場合はカラー画像を使用する事は出来ませんが、カラー画像の4色をモノクロの1色に変更すれば可能となります。
モノクロ2階調って??
モノクロ2階調とは、白と黒の2色で表現した画像を言います。拡大するとエッジがドットで再現されシャープに見えるのが特徴です。高解像度の設定にする方が画像に対してドットが小さくなるため綺麗に見えます。
Photoshop編集する前の注意点について
画像は拡大して見た場合もしっかりとしたものであれば問題ありません。つまり画像サイズの大きなものや高解像度のデータが必要になります。
Photoshopを利用したモノクロ2階調の設定方法について
1.まずは解像度の調整からです。
イラストレーターに配置する実物大の大きさで、画像解像度が1000pixel/inch 以上になる様に設定ください。
2.4色カラーから1色のグレースケールへ変更(白黒のバランスはこの際に行ってください)さらにグレースケールからモノクロ2階調(白と黒の画像)に変更ください。
3.変更した画像をフォトショップで psd 形式で保存。
4.psd 画像をイラストレーターに配置、埋め込めば、カラーパレットから DICと PANTONE solid coated の特色が指定できます。
またイラストレーターでアウトラインのオブジェクトであれば問題ありません。
下の画像は実際にモノクロ2階調編集を行いイラストレーターテンプレートに乗せたデータです。
Photoshopでの編集時の注意点
細かなデザインはフォント 5pt 以下、線 0.25pt 以下は印刷版の都合上綺麗に再現されない場合がありますので、見せるもの読ませる文字はそれ以上の大きさで設定をお願いしております。
以上、上記の編集でシルク印刷ができるデザインデータの完成です。
まとめ
フルカラーで色鮮やかにデザインされるのも良し、画像を単色でシンプルにシルク印刷で表現するのも一味違ってデザイン性が上がりシンプル且つお洒落なCDになる事でしょう!
以上、画像を使用したシルク印刷の編集方法についてでした。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
ご不明な点などありましたら悩まずお気軽にお問い合わせください。