CDプレス匠へご来店誠にありがとうございます。
デザイン制作に関するお問い合わせをブログで解説してまいります。
それでは早速いってみましょう!
【ご質問内容】
レーベル(ラベル)の印刷面に直接盤面を見せるデザインにしたいけどどうすればいいの?
【回答】
盤面の印刷方法はシルク印刷とオフセット印刷の2通りがあります。結論から申し上げると両方の印刷ともに可能でございます。
レーベル面にシルバーを出すには白ベタ(下地)の使い方がポイントです!
レーベル印刷時の白ベタについて知っておくべき事
通常のオフセット印刷の場合は下地となる白インキを印刷可能範囲の全面に敷き白色の下地を作ります。
印刷可能範囲内にデザイン画を CMYK のインキで印刷すれば、弊社で言うところのホワイトベースのオフセット印刷となります。
またシルク印刷では下地の白インキの上部にシルクインキで印刷すれば、ホワイトベースのシルク印刷になります。
盤面はホワイトベースのオフセット印刷が基本となっています。
ほとんどのポスターやフライヤーは白い用紙に印刷しますが、盤面は透明の丸い樹脂の板に音源の銀色フィルムを貼った上面に印刷しますので、白地が無いと紙と同様の表現をすることができません。
印刷業界の用語に乗せと抜きとの言葉があります。
乗せはインキを乗せるところ、抜き部分は印刷されないところのことです。
ホワイトベースにオフセット印刷の抜き部分は白地が見えるところになります。白地無しにオフセット印刷するとインキの仕上がりは少し透過したイメージになります。この仕様をシルバーベースのオフセット印刷と呼んでいますが、透過効果を狙う方にお薦めしています。
しかし、仕上がりの透過率は予想しにくいため注意も必要です。
シルク印刷の場合は標準的に透過しないインクを使用します。単色の組み合わせなので画像を使用するレイアウトやグラデーションのあるデザインには向いていません。
文字をしっかりと読ませたい方、多様なインクを使いたい方、インクの盛りが良く浮かんだように見せたい方、インクの発色にこだわりを持っている方に推奨させていただいております。
こちらはシルバーベースのシルク印刷になります。勿論白地を活かすホワイトベースの上部にシルク印刷でも問題ありません。
シルク印刷はインク濃度100%(ベタ)に対して、オフセットは網掛けとなる為インクの量が少なくなり透けるような仕上がりとなります。デザインにより使い分けするのが良いでしょう。
以上が、盤面印刷についての基礎知識です。
それでは具体的にパーシャルについてご紹介致します。
レーベルのデザインでシルバーを見せる方法について
オフセット印刷でシルバーを表現する方法
抜き部分に合わせ白地も同じ箇所を抜きにします。上下の重なったインクの層が窓のように開いていれば盤面が直接見えるパーシャルのオフセット印刷の出来上がりです。
入稿の注意点ですが、パーシャルのデザインはオフセットのデザインに合わせ、白版も必要になりますので白地版のレイヤーを追加するか、入稿テンプレート横に白版専用のデータをレイアウトください。色は、CMYK + White の5色刷りになります。
シルク印刷のでシルバーを表現する方法
シルク印刷でシルバーを表現したい場合はパーシャルにしなくても、インク自体に厚みがあり透けませんので、シルバーベースのシルク印刷そのままで問題ありません。
白地を抜く発想では無くシルバーベースに直接白色を含むシルクインキを乗せるイメージと考えてください。
また特殊なインクもあります。インク自体が透過する蛍光色、金属色のメタル色、UVのような透明なインクもありますので、様々なパターンの組み合わせが可能です。
まとめ
デザインが複雑になればなるほど仕上がりを想像することが難しくなります。
弊社では盤面校正のサービスメニューもご用意していますのでお気軽にご相談下さい。
以上CDプレスのレーベル印刷で盤面(シルバー)を出す方法について(パーシャル編)でした。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
ご不明な点がございましたら悩まずお気軽にお問合せ下さい。