CDプレス匠の紙ジャケットやデジパック、プラケースなどジャケット、パッケージ付のセットは他社とは違い「ゆっくり激安プラン」、「ハイクオリティ短納期プラン」と1つのジャケットケース製品につき2つのプランご用意しております。
2つのプランの違いは料金と納期ですが、もう一つ重要なポイントがあります。
それは印刷の方法です。
今回は匠がCD・DVDプレスと一緒にこだわっております印刷方法について、詳しくご紹介いたします。
印刷方法は「合板印刷」「独版印刷」の2種類
まず最初にCDプレス匠の提携している工場の印刷ですが、印刷工場では合版印刷、独版印刷の2つの方法で印刷を行っております。
こちらの記事、「製法と納期に合わせたプランをご用意」でご紹介していますが、「ゆっくり激安プラン」は合版印刷、「ハイクオリティ短納期プラン」は独版印刷という印刷方法となっています。
ここでもう一度おさらいです。
「ゆっくり激安プラン」の合版印刷は一つの台紙に複数のデザインをのせてシェアし印刷する方法で、「ハイクオリティ短納期プラン」の独版印刷は一つのデザインのみをのせて印刷する方法です。
国内でも合板印刷を行うところもありますが、やはり独版印刷は特別な印刷方法です。
「なぜ、独版印刷は行われてないのか??」と思うかもしれませんが、こちらはコスト削減が一番の理由です。
コストについてですが、印刷時に台紙をシェアをする事でコストを削減できる、つまり低価格で製作ができます。
また、「品質の低下はしないのか!?」と不安になるかもしれませんが、日々、印刷機の性能も良くなっておりますので、品質が低下することはありませんのでご安心ください。
さて、CDプレス匠で行っいる印刷についてお分かりいただけたところで本題に入ってまいります。
各工程の匠たちがジャケット・パッケージを製作します!
今回のテーマは独版印刷です。独版印刷は、次の6つのステップで行われます。
- デザインデータのチェック
- 製版工程
- 仮印刷、仮コーディング、本印刷
- コーディング
- カット
- 折り込み、糊付け、成形
ここからは、独版印刷の工程を画像を使って、説明していきます。
※合版印刷も一部工程は同じですので是非ご覧ください。
0.デザインデータのチェック
皆様よりご入稿頂きましたデザインデータは弊社日本の制作部スタッフにてチェックを行います。このチェック作業では、デザインデータが印刷時に問題が発生しないかをチェックします。
万一、デザインデータに不備がありましたら解決策をご案内いたします。データに問題無い事が確認できましたら、続いて印刷工場のオペレーターにて最終のチェックを行います。
この段階でも気になる点などがありましたら、お客様へ確認のご案内をします。全てが問題無い事が確認できましたら印刷の準備は完了です。
1.製版工程
デザインデータを基に、C-シアン(青系)、M-マゼンダ(赤系)、Y-イエロー(黄色系)、K-ブラック(黒)の4版に分けて印刷用の版を作ります。
※特色金・銀・蛍光をご希望の場合は更に特色版を作ります。
2.仮印刷と仮コーティング、そして本印刷
印刷.その1
印刷用の版が完成しましたら、印刷機にセットし、仮印刷を行います。版ズレなどを確認し調整を行います。
印刷.その2
調整が完了しましたら仮印刷を行います。
仮印刷後、仮コーティングをし、再度インクの濃度などを調整しながら進行します。
こちらでは世界各国の蛍光灯が設置されており、その国の照明ではどの様に見えるのかを確かめる事ができます。
全ての調整が完了したら本印刷開始です。
3.コーティング工程
印刷が完了したら、コーティングの工場へ移されます。この工場ではマット、グロス、ホログラムコーティングを行います。
※アクア、リバースボードは印刷工場の工程で完成です。
グロスコーティングフィルムとは
グロスコーティングフィルムは、光沢のあるフィルムで写真の様なイメージの仕上がりとなります。
マットコーティングフィルムとは
マットコーティングフィルムは、光沢無しで少し白く濁ったフィルムです。しっとりとした質感が特徴です。
コーディング.その1
フィルムに糊を塗り印刷用紙にローラーで圧着します。
コーディング.その2
圧着された用紙をカットしたらコーティング工程は終了です。
4.カット工程
コーティングされた用紙はカットと折り工場へ移されます。
テンプレートの裁断線と同じ型でカットを行います。
ミリ単位で調整を行いながらカット作業をします。調整が完了したら製品全てをカットします。
5.折り込み・糊付け・成形とジャケット完成
いよいよ最終工程の折り込みです。
ジャケットやブックレットなどの折り作業糊付けをこのマシーンで1枚1枚行います。こちらもミリ単位で調整を行い本折り込みを行います。
なお、特殊なジャケットやブックレットは手作業で折りを行う場合もあります。
折り込み、糊付けされたジャケットなどは、破れなどが無いかカメラで自動チェックを行い、検品されます。この検品に合格したものだけがジャケット完成品として組み立て工場へ出荷されます。
以上が紙ジャケットケース・パッケージができるまでの工程です。
まとめ
今回は、紙ジャケットやデジパック、その他ブックレットや帯といった印刷物が仕上がるまでの行程をご紹介いたしました。
皆様より喜んでいただけますよう、ご依頼いただきました製品は一人一人が心を込めて各工程作業を行っております。
これからも変わらずCD・DVD製品作りに取り掛かってまいります。わからない事や希望などありましたら、お気軽にお問い合わせご相談下さいませ。